庭を畑にする_part2 粘土質の土壌を耕す。出来るかぎり無肥料無農薬の畑をめざして。

前回、固まる土を剥がして土をむき出しにした庭を、いよいよ畑にするために、耕していきます。ちなみにこちら、関東平野のど真ん中。関東ローム層直上の庭ですので、畑にするのは結構大変。かも。

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粘土質の土を耕す。

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耕起1回目

ひとまず、鍬でガシガシ掘り返していきます。畑の土を耕すときは、基本的に晴れが数日続いた時にしましょう。雨の直後とかだと、土を水で練るような状態になってしまい、後でガチガチに固まってしまうというか、目が詰まったように排水の悪い土になってしまいます。

家庭菜園程度であれば、ひとまず2000円くらいの安い平鍬が1本あれば大丈夫でしょう。

ただし、うちの庭のように粘土質だったり、無味固められてガチガチに固まってしまっているような土の場合は、もう少ししっかりした、重量のある鍬を使うか、備中鍬で一度荒く掘り起こしてからにしたほうが良いかと思います。

ちなみに、平鍬には、地域ごとにものすごくいろんな種類があって、それぞれの土地の土壌に適した形に発展しています。関東なら神奈川型や千葉型、木更津型など、いろいろあるので、慣れてきたらそういうものを選んでみるのも面白いかもしれません。

 

はい、

とりあえずそんなこんなで一度掘り起こしたお庭です。

2021.03.16

 

セオリー的にはここで一度ふるいにかけてサラサラにしたりすることが多いんですが、今回はそれは、はしょります。

なぜかというと、ものすごく粘土質だから。

このオレンジ色っぽい部分が、粘土の塊です。子供の頃この部分を集めて水で練って粘土作って遊んだりしていました。そのくらい、結構粘土です。なので、ふるいをかけてもさほど効果がないんではないかと。無駄な労力は省く方向で行くことにしました。不耕起栽培なんていうのもありますし、結局のところ、土は年月をかけて育てていかなければいけないと思っていますので、最初から完璧な土は目指しません。

ふるいをかけない場合でも、石ころは取り除き、あまりにも硬い土の塊は、なるべく砕いておくようにしましょう。根菜など育てる場合に二股になったりする原因になります。
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耕起2回目

1週間ほど間を開けて、2回目の耕起。

やることは1回目の時と全く同じですが、2回目になるとだいぶ土が柔らかくなってきます。残っていた塊が崩れて、より深くまで耕せるようになります。

1回目の後
2回目

耕していると、1回目のときには見当たらなかったスギナが顔を出していました。

スギナは防除が難しく、野菜の育ちにくい酸性の土壌に生えることで知られている畑の嫌われ者ですが、肥料を外部から持ち込まずに自然の力で土を作る場合、「土壌改良のパイオニア」と考えることもできます。土を作る微生物は植物の根に集まり、枯れた植物を分解することで少しずつ豊かな土が出来上がっていくので、痩せた土地にスギナやススキなどが生えてきて強い根で土を耕し、微生物がそれらを分解することで土に栄養が蓄えられ、カラスノエンドウやオオイヌノフグリなどの豊かな土壌に生える雑草が徐々に増えてくるようです。雑草は、土の豊かさのバロメーターにもなるんですね。

 

何はともあれ、不毛の土地に、初めて緑が現れたわけで、これは歓迎すべきことだと思います。(スギナばっかり増えすぎると困るんですけどね。)

 

この後、本当なら生えている草を刈り取ってすき込んでやると、それらが発酵するときに土着菌が増えて、その土地にあるものだけで土を作り上げることができるのですが、長い間固まる土に蓋をされていたために、今の所草がほとんど生えていません。なので、当然すきこむことのできる有機質が存在しないわけです。

これではさすがに、排水性やら保水性の改善なんていうのはできそうにありませんので、ここはちょっと妥協して、最初だけ腐葉土を入れさせていただきました。

 

一応今回、できる限り無肥料無農薬を目指すという目標を立てているので、できるだけ外から資材を投入するということは避けたかったのですが、致し方なし。

40L×3袋を使いました。

全体に満遍なく腐葉土をばらまいて、もう一度平鍬で耕していきます。
そして腐葉土を埋めるように鍬で土をかけていきます。軽く混ぜる感じでしょうか。

この辺までくると、かなり土が柔らかくなってきて、サクサクと鍬が入っていくようになります。

だいぶふかふかの土になってきました。

このまま少し放置して、腐葉土が土に馴染むのを待ちます。

余談ですが、畑の土は、あまりサラサラにしすぎないほうがいいんだそうですよ。深さに比例して徐々に硬くなっていくような、表土サラサラ地下ゴロゴロな状態が、実は自然かつ野菜のもっとも元気に育つ状態らしいです。サラサラにしすぎることで、返って硬盤層を形成する原因にもなるらしいです。↓の本に詳しく書いてありましたので、興味のある方は読んでみてください。

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畝立て

4月10日。5月から植え付けシーズンになりますので、それまでに畝を立ててしまいます。

こんな感じになりました。粘土質なので、ちょっと高めに。混植を予定しているので、気持ち余裕を持って幅は70cm。3本プラス、ミョウガとか生姜用に日陰部分に低めの畝を作りました。

狭いのでこれが限界です。

植え付けまで時間が開く場合は、畝立てをした後、敷き藁とか、草マルチをしておく方が、土が硬くならないのでいいようです。

 

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