以前、植物育成LEDでその当時有力候補だったものを比較した記事をアップしましたが、時代の変化というのは早いものです。あっという間に次からつぎへ、新しいモデルが出てきます。
実は私、2021年の記事で「今後はTSUKUYOMIで揃えようと思います」的な発言をしているのですが、なんとそれ以来TSUKUYOMIをひとつも買い足しておりません。
なぜなら
時代の変化が速いから!
インドアグリーン界で近年幅を利かせまくっているアマテラス。今や育成灯といえばアマテラスというほど、必ず候補に上がってくる植物用LEDの人気者。そんな彼女に、なんといつの間にやら 弟さんが生まれていたようです。 その名も 「TSUKUYO[…]
室内で植物を育てるのに、育成灯は欠かせません。一昔前までは蛍光灯タイプか、アクアリウムならメタルハライドとかが一般的でしたが、時代は変りました。いまやLED全盛です。蛍光灯使ってるなんて言ったら鼻で笑われそうです。 (↓私は、ばりばり[…]
↑の記事を書いた直後に彗星の如く登場したJPP製Herios green LED HG24にすっかり惚れ込んでしまったわけなのです。
Helios green led HG24 vs. TSUKUYOMI20w
というわけでして、今回はLED栽培を検討している方の参考になればと思い、独断と偏見に事実を織り交ぜて、TSUKUYOMIとheliosを比較していきたいと思います。
まずは見た目とスペックから。
外観の比較
まずは外観を。
眺めてみる。
ツクヨミの箱やボディーのディティールは、前回の記事を参考にしていただければと思いまして、ひとまずヘリオスの箱とボディーを眺めてみましょう。
インドアグリーン界で近年幅を利かせまくっているアマテラス。今や育成灯といえばアマテラスというほど、必ず候補に上がってくる植物用LEDの人気者。そんな彼女に、なんといつの間にやら 弟さんが生まれていたようです。 その名も 「TSUKUYO[…]
箱はとてもシンプルです。発売初期は無地の箱でしたが、少しだけお洒落になって、現在はロゴが入っていますが、相変わらずシンプルです。
中身は本体と、仕様を書いた紙が一枚、あと拡散レンズが一枚付属しています。これも、初期は入っていなかったものですね。
ボディーはこんな感じ。
ヒートシンクの形が特徴的ですね。
ちなみに、ぱっと見で、お、なんかAMATERASと違うぞと思うのは、発光面に拡散レンズがついているところですね。AMATERASは黄色い発光素子(というんですかね?)がむき出し担っているのに対し、heliosはプラスチック製のレンズが一枚装着されています。


並べてみる。
並べてみます。
結構大きさ違いますね。ヘリオスはかなりコンパクトです。
重ねてみる。
重ねてみるとわかりますが、ツクヨミの口径が、ヘリオスの外径とほぼぴったり。完全に一回り小さいですが、実は重さはヘリオスの方が40g重いのです。
スペックの比較
Herios HG 24 | TSUKUYOMI 20w | |||||||
定価 | ¥7,480 | ¥13,600 | ||||||
ボディーカラー | ブラック、ホワイト、 ビンテージ |
ホワイト | ||||||
色温度 | 5800K | 約4000〜5000K | ||||||
演色評価指数 | Ra98.5 | Ra97 | ||||||
照度 | 38000lux | 21690lux | ||||||
PPFD | 1059.4μmol m-2 s-1 | 507μmol m-2 s-1 | ||||||
全光束 | 2098lm | 2098lm | ||||||
金口 | E26 | E26 | ||||||
消費電力 | 24W | 20W | ||||||
定格寿命 | 30000時間 | 20000時間 | ||||||
寸法 | 【 全長 】125mm 【 外形 】94mm 【 質量 】390g |
【 全長 】 140mm 【 外形 】 120mm 【 質量 】 350g |
||||||
定格電圧 | 100V | 100~240v | ||||||
推奨照射距離 | 50~70cm | 40cm~150cm | ||||||
1ヶ月の電気代 | — | 1日12時間照射×31日=約200円 (1kWh単価27円で計算) |
さすが、ヘリオスはPPFDを売りにしているだけあって、ツクヨミの倍の数値を叩き出しています。その他の項目においても、演色性、照度、定格寿命など、かなりツクヨミを引き離してきていますね。
そして、
何よりすごいのが
価格ですよ!
半額まではいかないですけど、それに近い価格ですよ。
なんですかこの値段は!
ツクヨミ13,600円に対してヘリオス7,480円ですよ!
値段が半分で寿命が1000時間長いんですよ。
コスパ最強じゃないですか。
確かに白いぺこぺこのダンボール箱で届くヘリオスに比べたら、ツクヨミやアマテラスのパッケージすごく凝っていて、お店に並んでいるのをみるとついつい手にとってしまう魅力的な箱ですけど、使い始めちゃったらパッケージなんて関係ないですし。むしろ数が増えてきたら潰しやすくて捨てやすい箱の方が全然嬉しい。
そう、私は育成灯ヘビーユーザなので、買うときは1個とか2個とかじゃないわけですよ。設置するのも一箇所に最低5灯とか6灯とかはつくわけですよね。そうなるとですね、価格が安いのは最優先として、本体のサイズが小さいとか、箱がたまらないとか嵩張らないとか、そういうちょっとしたところがとても嬉しいわけですよ。
色味と明るさの比較
もう、ここまでで大体私がツクヨミを買い足さなかった理由がお分かり頂けたかと思いますが、一番気になる明るさと色味の比較を忘れてはいけません。
比較方法は前回の記事と揃えます↓
比較の前提条件
・壁からライトの先端までの距離を40cmに統一
・照度計はアマゾンで買った安物なので、細かい数値の信憑性は微妙。明るいくらいの単純な比較には使えるが、あくまで目安。
・撮影は、カメラ:SONY α7Ⅲホワイトバランス:太陽光モード、絞り:F5.0、シャッタースピード:1/250、ISO:200、で固定
という条件で比較していきます。色や光の広がり方など、なるべくわかりやすいようにフルマニュアル&設定固定で撮影していますが、実際に目で見たときの印象とは確実に異なりますので、参考程度と思ってご覧下さい。
まずこちらが、前回もご登場いただいたツクヨミさんです。暖色系の色味が特徴のアマテラスの後続機ですね。
そしてこちらが、今回初登場、ヘリオス
並べてみましょう。
なるほど。
ツクヨミがかなり暖色に振っているので、光色の差は歴然。ここはもう好みですね。そしてもう一つ、ぱっと見で大きく異なるのが、光の広がり方。ツクヨミは中心に「ばすん!」と強い芯がありながら、周辺はぼやっと満遍なく照らしています。対してヘリオスは、中心の「ばすん!」が格段に大きいです。そして、周りの満遍なくほわっと、というのがありません。なので、ツクヨミよりも、最大光量を使える範囲がかなり広い印象を持ちます。今回は条件を合わせるために40cmの距離で照射していますが、ヘリオスの推奨照射距離は50〜70cmなので、もう少し離して当てると、ちょっと柔らかく広がるような光になるはずです。
ヘリオスは、写真で見るとやや緑がかった色味に見えますが、肉眼では全く気になりません。
実際に照度計で明るさを測ってみました。
まずはTSUKUYOMI

続いてHelios

どちらも照射距離40cm、中心の一番明るい部分の最大値を測っています。照度計がアマゾンで買った安物なのと、公式の測定方法とはおそらくかなり乖離があるので、相対的な比較として、参考程度にお願いします。
ツクヨミ20wに対してヘリオス24wなので、比較するのもちょっと酷ですが、ヘリオスがこの照度であれだけの範囲を均一に照らせるのは、素晴らしい技術だと思います。
Helios HG 24 におすすめの周辺器具
最後に、電球型の植物育成LEDを設置するときに私が使っている周辺器具の組み合わせをご紹介します。
ダクトレール
天井につけるのなら、断然ダクトレールがおすすめです。配線工事をしてしまえば天井に埋め込むこともできますが、工事には電気工事士の資格が必要なので、資格のない方はDIYなどなさらぬように。
工事無しでかんたんに取り付けられるものとしては、↓のようなACコンセントタイプのものがおすすめです。
ソケット
ダクトレールを使う場合は、それに対応したダクトライトを使います。私が使っているのはこちら。
これでなくても「ダクトライト」で探せば規格は同じなので基本間違いないでしょう。金口だけ間違えないように。ちなみに、ヘリオスもツクヨミも、金口は E-26 です。
タイマー
こちらは必須ではないですが、タイマーもあるに越したことはありません。手動で毎日つけ消しするのは地味に面倒ですし、消したい時間に家にいないことも多いと思いますので。
おすすめはやっぱりスイッチボットですが、こちらは初めて導入するときにハブが必要だったりネット環境必須だったり(大体皆さんあると思いますが)というのがやや面倒なところかもしれません。
その代わり、いろいろな設定ができて、例えば「日の出時間で点灯、日没時間で消灯」なんてこともできますし、「日没から一時間後に消灯」とかもできます。冬は外が暗くなるのも早いので、暗い時間にいつまでもつけておきたくないなど、季節によって時間を変えたいときにはいいですね。
あと、iPhoneからつけ消しできるのが、なにげに便利。ネットに繋がっていれば外出先からもオンオフできます。
いくつか使ってみましたが、私としては↓が1番おすすめです。曜日ごとに時間を変えたり、一日の中で何回もつけたり消したりという設定もできます(あんまり必要ないですが。)
まとめ
まぁ、というわけでございますので、現在我が家の天井は斯様な状態となっております。(一部です。)
もったいないので、以前買ったアマテラスとツクヨミも混ざってます。
私個人としては、価格が安くて、光量が多くて、形と色が好みなので、もはやヘリオスにしない理由というのが存在しないのですが、AMATERASの程よい暖色系の光というのは、なかなか他にない色なので、インテリア的にちょっと温かみがほしいという場合には、AMATERASがかなり有力な候補になるのではないかと思います。このあたりは各々好みやこだわりのある部分ですので、一個人の独り言として、参考程度に眺めていただければ幸いです。あとはお財布と相談ですね〜笑
今回はかなり独断と偏見が多くなってしまった気がしなくもないですが、とりあえずこんな感じが現在の我が家の育成灯事情です。
以上!