塊根植物と言ったらパキプスですよね。
ずっと育ててみたかったんですけど、現地球って高いじゃないですか。
しかも枯らしちゃったらなんか凄い罪悪感だし。
だったらタネから育てればいいじゃない!と思ったものの、なんか聞くところによると、発芽率低いとか発芽しないとかカビるとか、とにかくめちゃくちゃ難しいらしい。おまけに種も高価なもんで、ずっと手をつけないまま先送りにしていたのですが、Seed Stockさんのポイントが貯まっていたのでついつい20粒ほど購入してしまいました。
パキプスの実生
よく知らなかったんですけど、パキプスの種というのは、果肉がついた状態で売っているのと、果肉が除去された種だけの状態で売っているのがあるのですね。
今回買ったのは果肉付きとのことだったので、それを除去するところから始めます。
下処理
果肉を除去する
届いた時は果肉も乾燥していてドライフルーツ状態なので、一度水につけてふやかします。1時間もつけていれば十分で、指で摘んだら、ぢゅるん!と簡単に剥けます。
その後、タネの表面についているヌルヌルを、できるだけ洗い流します。(結構滑って飛んでいくので気をつけて。)
ある程度洗えたら、塩素系漂白剤につけます。
この辺り、賛否両論あって、漂白剤の原液につける、とか、漂白剤は一切使わない、とか、いろんなやり方がある様です。
私が漂白剤を使用したのは、単純に、表面の果肉の残りが手洗いだけでは綺麗に取りきれず、これが残っているとカビの原因になりそうだな、と思ったので、それらを溶かすために、少しだけつけてみようと言った感じです。
なので、濃度も薄め、時間も20分ほどです。
殻の一部を破る。
種が綺麗になったら、種に穴を開けます。
なぜって、殻が硬いんですよ。ものすごく。
本来自然の中では自力で突き破ってくるものなので、何もせずとも発芽することもある様ですが、栽培する上では、少しでも発芽率高い方がいいですもんね。
(殻の一部を削り取ったり切り取って穴を開けるというのは、硬質種子にはよくやることでして、野菜とかでも、ゴーヤとかの種は先っぽをペンチでちょんぎるのが主流だったりします。)
中の胚まで傷つけない様に、なるべくからだけバキッと破る様にします。(結構むずいです。)
ジベレリンに浸す。
ここまできたらもう少し。
少しでも発芽の助けになる様に、ジベレリンに一晩浸します。
種無しブドウを作るのによく使われる薬品ですが、実は発芽や発根を促進する効果があるのです。
土に蒔く。
さて、ついに!土に蒔きます!
蒔くといっても、覆土はしないので、土の上にポンポン置いていくだけです。
土は、なんでもいいと思います。種がかびやすいので、なるべく有機系の土は避けた方が良いかと。
私は、鹿沼土と軽石ベースで、少し赤玉土を混ぜた様なものを使っています。比率は適当。
蒔く前に。一応熱湯で殺菌しておきます。おまじないですね。
土が十分冷めたら、こんな感じでタネを撒いて、ケースの蓋をしておきます。
発芽適温がやや高い様なので、ヒーターマットとプラスチックケースで保温します。
全くのカンなんですけど、なんとなく昼夜の温度差があった方がいいんではないかと思ったので、30度を目安に8度〜10度くらい変化が出る様に設定してみています。
今回の育苗器に使ったのは⇩
サーモスタットは大体なんでも大丈夫ですが。ヒーターマットは国華園のが一番いいです。中国製の安いのもありますが、温まり方が全然違います。
以前はピタリ適温プラスを使っていたんですが、国華園のの方が耐久性が良いです。濡れても大丈夫だし。(ピタリ適温プラスは水濡れNGです)
育苗器の作り方はこちらにまとめています⇩
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一旦まとめ。
はてさて、発芽するのかどうか。ひとまずやれることはのではないかと思うので、あとはカビに気をつけつつ、観察あるのみ。
この続きはまたいずれ。