自作育苗器の作り方。百均とアマゾンで保温育苗器を作る。

種まきの方法、みなさんどうしてますか。家庭菜園では直播きが一般的でしょうか。

今回は、ゴーヤやナス、トマトなど発芽適温の高い種をまだ寒い時期に発芽させたい場合や、湿度を保って安定して発芽させたい場合に私がよくやっている方法をお伝えします。

この手作り育苗器はとても簡易的なものですが、私が毎年使用している方法なので、実証済みです。材料も、百均とアマゾンで揃いますよ。

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【必要なもの】

  1. 百均のシューズボックス、またはタッパー
  2. 爬虫類用ヒーター
  3. サーモスタット
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【作り方】

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1.まずは容器を用意します。

これは、基本的には透明でそこそこのサイズがあって蓋があれば、大体なんでも代用が効きます。

ですが、ちょうどいいもの、となると、意外と見つからないんですよね。あってもガラス製のタッパーは高いし小さいしとかで、あまり使い勝手がよくなさそうでした。乳白色の、ちょっと濁った透明のタッパーでも全然大丈夫ですが、中身の様子が見えにくいというのが、個人的にちょっと不便だなぁと思い却下。でも、完全に透明で程よい大きさで蓋付きの容器なんて、そんな都合のいいものないのかな。。。と、途方に暮れていたそんな時、運命的に出会ったのがこちら。

ダイソーのシューズボックス!(300円商品)

まさにです。

光も入るし蓋もあるし。

密閉はできませんが、発芽させるのにそこまで機密性は必要ありません。むしろ簡単に開け閉めできる方が毎日観察しやすいのでいいと思います。タッパーよりもスタイリッシュに見えるのも気に入っています。

それに何よりも、

プレステラ105型がぴったり6個入ります!

こんなぴったりな容器ありますか。すごいと思いませんか。ダイソーならどこにでもあるものなのかどうかわかりませんし、いつまで販売される商品なのかもわかりませんが、オススメです。超オススメです。まるで育苗のために開発されたかのような商品です。

この容器にサーモスタットのプルーブを差し込む穴を開ければ、容器の準備は完了です。

こんな感じ。蓋がわと本体側、両方同じ位置に半円状の穴を開けます。

 

穴を開けるのには、こんな道具↓があると便利。地道にやれば錐とヤスリとかでも全然OKです。


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2.ケースの下に爬虫類用ヒーターを設置。

爬虫類用のヒーターはいろいろ売られていますが、一番メジャーなのは「ピタリ適温プラス」だと思います。サイズ違いで1号〜4号までありますが、ダイソーのシューズケースには2号がぴったりです。

防水ではないので、ケースの中ではなく外に。ケースの下に敷く感じで設置します。


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3.サーモスタットの設置、ヒーターをつなぐ

先ほど用意したピタリ適温プラスですが、単独で使用すると表面温度42℃±5℃をキープする仕様となっています。爬虫類を飼うのであればこの温度が最適なんですが、育苗となると、ちょっと暑すぎる。そこで、ちょうどいい温度をキープするために、サーモスタットを別で用意しました。

現在、記事の中で写真に写っているタイプの商品は廃盤となっているようで、類似品のリンクを貼っておきます。ほぼ同じものですし、私も使ってみて問題ないことを確認済みです。こっちの方が近未来感あってかっこいいかも。ACがアース付きの3本ピンタイプなので、一般的なコンセントに使う場合はアダプタの購入も忘れずに。

上の段が現在の温度、下の段が設定温度です。
今回はヒーターのみですが、冷却装置を繋げば、冷やすことも可能です。夏場に便利かも。

最高温度と、最低温度をそれぞれ設定できるようになっています。

例えば、

目標設定:26℃
上限:  +4℃
下限:  -4℃

と設定しておくと、22度に下がった時点でヒーターのスイッチがオンになり、26度になるとオフになる。
クーラーをつないでいれば、30度を超えたときにクーラーのスイッチをオン、26度でオフ。
といったつかいかたができます。

他にも、40度を超えたらアラームを鳴らすなど、いろいろ設定できます。

私はその時々の温度が表示されている方が安心なのでこのタイプを仕様していますが、設定した温度で単純にオンオフするだけの簡易的なものもあります。そちらの方が安価ですので、そういったものでもいいと思います。


【完成!】

さて、先ほど開けたケースの穴にこのプルーブを通して、[HEATING]の方にピタリ適温プラスのプラグをさしたら完成です。

蓋空いてますが、発芽までは閉めておいてください。

お好みの温度設定をして、2cmくらいの深さで水を張って、そのまま種を蒔いたプレステラ105型を並べて蓋をします。私は毎年これで、ゴーヤやナス、トマト、きゅうりなど野菜の種を発芽させています。

デメリットを挙げると、

  • 天井が低い
  • 湿度が高すぎる
  • 風通しが悪い

という理由から、発芽後の植物を長期間育苗するには適していません。あくまで種まき〜発芽までの間に仕様する簡易的なものと思ってください。たいていの植物は発芽後は徐々に温度を下げて外気に適応させる方が生育がよくなるはずですので、この方法を使う場合は、発芽後はケースから出してあげて、明るい窓辺などで育てるのがいいと思います。

以上、参考まで。

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