私が実家を出てから7年ちょい。
親がマンションに引っ越してから4年ちょい。
空き家になって久しい実家の庭には、雑草を抑え込んでねじ伏せるための、固まる土とやらが敷き詰められておりました。私、どうもあの、地面に蓋をしているような草の一本も生えない感じが好きになれないんですよね。と、ちょっと思っていたのです。( 主観です )
というわけでございまして、このたび
固まる土をひっぺがすことにいたしました!
剥がして畑にします!
とりあえず剥がす!固まる土の剥がし方。
4年間、ありがとう。君のおかげでご近所に迷惑をかけずに済んだんだ。
でもね。
剥がしちゃう。
正直、剥がすのはなかなか大変です。何よりも、まっさらな状態から一箇所目の穴を開けるのが大変ですが、これはコンクリート用のドリルとか、はつり機なんかがあるととてもスムーズにいくと思います。私の場合は、すでに雑草が亀裂を押し広げた部分に穴が空いていたので、そこにシャベルを差し込みテコで持ち上げるようにしながら砕いて行きました。

だいぶ剥がし切っちゃった後に撮った写真ですが、こんな感じで横からシャベルを差し込んで
持ち手の部分を足で踏んづけると固まる土の塊がごそっと持ち上がって、自重に耐えきれなくなったところでボキッと折れます。この時、シャベルの差し込みが浅かったり踏む勢いが強かったりすると、勢いよく破片が飛び散ることがあるので、十分注意してください。保護メガネとかあると安心です。
あと窓ガラスとか、ご近所が近い場合とか、道路に面していて人が行き来している場合とか、要注意です。
そして、剥がし終わった瓦礫の山。嗚呼。
思ったより多いじゃないか、くっそぉ〜!
完全になめてました。…正直、剥がすのもしんどいしこんなに大量のがれきになるなんて。今回は特に、場所によって厚さがかなり違っていて、薄いところはパリパリはがれるんですが、分厚いところになると5cmほどのところもあったりして、その辺りは一筋縄ではいきませんでした。
ま、そんなわけですが、ひとまず剥がすのは、それなりに一人でもできる作業でした。(大変だけどね。)
剥がした固まる土の処理方法
そして、一番重要なのが、処分の方法です。いくらはがせたって処分できなきゃ意味がありません。
固まる土は建築廃材。廃棄にお金がかかります。
結論から申しますと、剥がした固まる土は「産業廃棄物」もしくは「建築廃材」という扱いになるようです。なので、普通にゴミ捨て場にポンと出しておけば回収してもらえる類のものではありません。
自治体によっては、粗大ゴミなどで回収してくれたり、少量であれば普段のゴミの日に「瓦礫」として回収しているところもありますが、基本的には業者に回収を依頼することになります。つまり、量に比例してそれ相応のお金がかかります。
自治体で処理ができる+お金をかけたくない場合は、クリーンセンターに自力で持ち込むという方法があります。これができる場合は、業者に回収を依頼するよりも格段に安上がりなようです。(事前申し込みが必要な場合もあるので、自治体に確認してください。)
業者がなかなか見つからない!
しかし、私の場合はまず、自治体のクリーンセンターでは処理ができない!ということで、産業廃棄物を扱っている業者を頼るほかありません。役所に問い合わせると、処理業者を紹介してくれたりもします。が、そういった業者も大抵市のクリーンセンターに持ち込んで処理をしているようで、コンクリートとなると割と高確率でNGを出されてしまいました。自治体が処理設備を持っていない場合は、業者に頼むにしてもハードルがたかそうです。
一箇所、コンクリート瓦礫の中間処理事業をやってらっしゃる業者さんを市から紹介してもらい連絡したところ、「処理はできますよ〜!」という奥様の明るいご返答をいただいたのですが、そのあとに「でもねぇ〜回収はしてなくって、持ち込んでいただければ処理はできるんだけど」とのこと。そ、れ、は。。。ぁ
ブロック数個とかその程度なら喜んで持ち込むんですが、約50㎡の庭に敷き詰められた防草土の持ち込みなんて、ちょっとやりたくない仕事。

むっちゃ悩んでニッポンレンタカーで軽トラ予約する直前まで行ってやめました。ここで腰とか痛めちゃったら剥がしただけで耕せなくなっちゃうし。
で、そんなこんなで、とにかく電話をかけまくった末、首都圏を対象にしている廃品回収業者さんと、地元の廃品回収業者さんの計2件から、
「と、とりあえず見せてもらっても、いいですか…」
という、今までで一番前向きな返答をいただくことに成功しました!やった〜!
剥がした固まる土の撤去費用はいくら?自分で剥がして業者に回収してもらう場合。
早速その2社と約束を取り付け、実物を見てもらいながら見積もりをお願いしました。
ちなみに今回は、畳6枚の回収も同時にお願いしてしまったので、下記の見積もりは、「固まる土50㎡ + 畳6枚」を回収する場合の見積もりです。
※ 全く別の業者さんと話をした時に、畳1枚2500円で回収するよ、とのことでしたので畳は6枚で15,000円くらいですね。
A社(首都圏の廃品回収業社):「なるほどぉ。ま、あの回収は大丈夫ですよ。もう一箇所これから見積もり取られるんですよね?その結果教えていただいていいですか、それよりはお安くできるようにしますので…」(お、やるね。)
その場でなんとなくどのくらいかかりそうですか、と聞いたところ、「10万前後ですかね。高い業者さんだと20万とかいうんじゃないですかね。」とのことでした。
こちらもその場でざっくりの金額感を聞いてみたところ、同じく「10〜20万円」とのこと。翌営業日にきた見積もりは、道路に面していない庭からの運び出しにくさに寄る作業増も加味してということで、「税込22万円」でした。
結局、今回はA社さんにお願いすることに決め、駄々をこねてちょっと負けてもらい、税込10万円で処理することができましたとさ。
ちなみに、10万円と聞くと高いなーと感じますが、いわゆるレンタル菜園とかシェア畑なんかで50㎡程度のスペースを借りるとなると、月2万円前後(地域によって結構違います)かそれ以上くらいかかったりもするので、そうなると年間24万円なんてそれこそバカにならない金額を毎年払うことになります。それに比べたら一回ポッキリの10万円というのは、さほど大きな額でもないような。・・・とは言っても、やっぱり安くはないよね。笑
ただ、貸し菜園の場合は農具も揃っていたり、プロのアドバイスが受けられたり、お隣の区画の方と畑仲間になれたりするので、そういうところは庭畑にはないメリットです。近くに手頃な貸し菜園があれば、最初は思い切って借りてみるのも手かもしれません。
解体~処分まで全部業者に依頼する方法も。
色々調べてみて思ったのは、下手に自分で剥がすよりも、初めから全部業者さんに頼んでしまった方が早いんじゃないかということ。
おうちの片付けや不用品回収と合わせて構造物の解体やリフォームまで請け負っているようなところが結構ありますので、そういったところに丸っと頼んでしまえば、私のように「勢いで剥がしちゃったけど捨て方わかんないどうしよう!」とならずに済みます。笑
いらない粗大ゴミとかあったら、そういうのも一緒に回収してくれますしね。


まとめ
最大の反省点は、剥がす前に廃棄方法を調べなかったこと。これに尽きます。皆さんは、計画的に行動してくださいね。笑
今回はなんとか回収してもらえたのでよかったですが、コンクリート系のものは想像以上に廃棄するのがめんどくさいので、特に量が多い場合は要注意。できることなら施工する時から、撤去することがあるのかどうか、その場合どうするのか、などを多少調べておくと、あとあと困ることが少ないと思いました。
それと、業者を選ぶ際は、複数箇所同時に見積もりを取ることをお勧めします。そうすることで、おおよそその地域の相場が見えてきますし、もしかしたらちゃっかり負けてもらえたりするかもしれません笑
ま、なんだかんだ言いながら、綺麗に更地になりましたので、これから耕して畑にしていこうと思います。
がんばるぞー!