花屋さんの切り枝ドウダンツツジを入手したので、挿し木に挑戦してみます。挿し木をする場合、切り取ってから時間を置かずに処理する方が断然成功率が高いのですが、生産者→市場→花屋→購入者と、長旅をしてきた切り枝でも、発根するものなのかどうか、気になったので検証です。
花屋の切り枝ドウダンツツジを挿し木にする
さて、その切り枝というのがこちら。
これを処理してまいります。
下処理。
上の写真は、実はすでに購入から3日ほど経っていまして、見た目はそれほどダメージなさそうだったんですが、念のためメネデール溶液を吸わせているところです。1晩吸わせれば十分かと。
その後、枝を小さく切り分けていきます。
枝を切り分ける
なんとなく、切り分けずに一本ズドーンと挿したくなってしまいますが(私だけですかね。)このままさすとほぼ間違いなく失敗に終わってしまうので、なるべく小さく切り分けた方がいいと思う。
ドウダンツツジの場合は、葉が小さく数も少なめなので、このままでいいように思いましたが、葉が多すぎる場合は、蒸散を抑えるため適度に間引きます。
だいたいこのくらいのサイズに切り分け。
切り分けたら、水の中で切り口を斜めにカットします。よく切れるカッターナイフとかがいいかなと思います。水の中で切るので、錆びないものか、錆びてもいいものを使うのがいいです。
発根促進剤を吸わせる。
切り分けたら、発根促進剤につけてしばらく置いておきます。
今回使ったのは、アメリカで絶大なシェアを誇るモンスター発根剤、”Rapid start(ラピッドスタート)”
とにかく強いと聞いたので、どんなもんかと試しに買ってみました。ドウダンツツジは食べるわけでもないですし、試す分にはいいかなと。価格はちょっと高めです。
これを、水1Lに対して0.25ml加えます。今回は水2L用意したので0.5mlですね。

作った希釈液の中に、カットした枝をつけて、しばらく放置しておきます。
土に挿す。
数時間つけたら、いよいよ土に挿してまいりましょう。
今回はバーミキュライト単用でいきますが、お好きなものでいいと思います。挿し木用の土とかも売ってますので。100円ショップで買ってきたプラスチックカップにバーミキュライトを入れて、水で湿らせてから適当な棒で穴を開けておきます。
一応切り口にルートン枝を塗ったら穴に差し込み、周りを指でおしかためます。切り口に土を密着させるイメージで。
もう一度軽く水をかけたら、このまま放置。
こんな感じになりました。
水を切らさないようにしつつ、明るめの日陰で管理します。発根するまでは、あまり明るすぎる場所は避けた方がいいかと思います。
発根!
その後、1ヶ月くらいでしょうか。
無事発根しました!(すみません、iphone で撮った雑な写真しか残しておりませんでした。。。)
これだけびっしり発根すれば、大成功でしょう!
発根までは、とにかく乾かさない、動かさない、触らない、を徹底します。ついつい突っついたり引っ張ったりしてみたくなりますが、とにかく我慢です。発根しはじめの根は非常に繊細なので、ちょっとの衝撃でも折れてしまったりすると、拗ねてそのまま枯れてしまう様なこともあります、透明なカップなら側面から、不透明な鉢を使う場合は鉢底から根がはっきり見えてくるまでは、じっと放置で見守りましょう。
まとめ。
実は、ドウダンツツジの挿し木は今まで何回か挑戦していたのですが、やはりお花屋さんで買ってきた様な切り枝からではなかなか成功率が低い様で、今回やっとの思いで初成功となりました。それでも成功したのは数本だけなので、なかなか厳しい結果ではあります。発根せずに腐ってしまうのが大半ですね。
それでも、いくつか発根してくれたのは、やっぱりラピッドスタートのおかげなのか??と思ったり思わなかったり。
でも実際、ラピッドスタートについては、「めっちゃ効くぞ!!」という声を方々から聞くので、何回やっても成功しないよぅ!という方は一度試してみるのもありかもしれません。