まだ寒い頃にゲットした団十郎朝顔の種を蒔いてみます。気温が上がるのをまだかまだかと待ち続けて、やっとこの時がきました。(2021.06.10)
ちなみに、団十郎の希少性は結果率の低さにも一因があるようです。なんとかして種を取りたいですが、それよりもまずは無事に発芽させて花を咲かせなければ。
ウィキべディアもかなり詳しく説明されていました。
さてさて、いてもたってもいられないのでさっさと作業します。
団十郎朝顔の種まき
芽切り
まず、品種によらず朝顔の種をまくときは、芽切りという作業を行います。ゴーヤの種をまくときに先っぽをちょん切る作業と意味合いは同じですね。殻が固すぎて水を吸うのに時間が掛かるタイプの種に対して、表面を削ったり切り取ったりする作業のことを言います。
今年も夏に向けて、ゴーヤの種まきをします。 去年は直接ポットに蒔いたのですが、今回は事前に発芽させてからポットに移植する方法を取ってみようと思います。どちらがいい悪いということはないので、やりやすい方でいいと思います。(今回ご紹介する[…]
朝顔の場合は、「先っぽを切る」のではなく、背中を削ります。痛そうだけど仕方ないです。我慢してもらいます。
こちらが、数ヶ月冷蔵庫で保管していた団十郎さんの種です。
削るときに気をつけなければいけないのが、削る場所です。すぼまっている方ではなくて丸い方。背中側を削っていきます。
カッターとかでという話をよく聞くので、まずはカッターで削ってみる。
が、
...ん?
削れてないよねこれ。種が硬い上に小さすぎて、皮を削る前に指を切りそうだったので、カッターは却下。急遽、薬箱の中から爪用のやすりを出してきました。(百均とかで売ってるので、みなさんは普通にやすり買ってきてくださいね。)
おー、けずれたけずれた。いい感じじゃないですか。カッターだと削りにくい上に高確率で指を切りそうになるので、私はやすりを推奨します。白い部分が少し見えるくらいという記述をよく見かけますが、実際そこまで削らなくても、上の写真くらい、薄茶色な感じでも全然大丈夫そうです。
あ、そうそう。その後いろいろ試してみた結果、ミニルーターで削るのが一番楽でした。わざわざこのためだけに買う必要もなさそうですが、持っていたら使ってみると、いい、かもしれません。
※電動工具なので、使用の際は怪我をしないように十分注意してください。
ポットに蒔く
傷をつけ終わったら、ポットに1粒ずつ蒔いていきます。蒔く前に一晩水につけるという方法もあるようですが、朝顔の場合あまり効果ないらしいです。ので今回はそのまま土に埋めてしまいます。

だいたい人差し指の第一関節くらいの深さ(1cmくらいと言われています)に穴を開けて、背中が上になるようにおいていきます。
そしたら発芽まで乾かないようにこまめに水やりをしてください。
と、言いつつ、私は得てして水やりを忘れがちなので腰水にしてしまいます。が、これはこれで、腐らないように注意が必要です。
手頃な発泡スチロールがありましたのでこれを使いましたが、容器はなんでもいいと思います。
6月以降であれば、無加温で大丈夫でしょう。
2日後、発芽。
無事動き出しました。蒔いてから2日ほどでしょうか。結構すんなり発芽します。

小学校でも育てた気がしますが、あんまりよく覚えてないですね〜。芽切りとかしたのかな。腰水はした覚えないですね。毎朝手作りペットボトルジョーロで水やりしてた気がします。腰水にしておくとほったらかしで発芽してくれるので、かなり楽でした。小学生も腰水したらいいのに。
背中が見えてきたのが8個中4個あります。
少し土を払ってみると、他の鉢も幾つか動き出していそうだったので、発芽率は悪くなさそうです。やっぱり種は水に浸す必要なさそうですね。
発芽したら、このまま腰水を続けていると腐ってしまうので、水から上げて通常管理に移行します。双葉が開くまではそこまで日照を気にする必要もないですが、動き出したら明るめの場所においてあげる方が徒長の心配なくて良さそうですね。まだ根が短いのでドライアウト注意です。
双葉が出揃いました。
結局、8粒中2つは発芽せず、1つは途中で挫折したようで、双葉がしっかり開いたのは5鉢でした。まあまあの成績。

軍配型の可愛い双葉です。
10粒くらい用意できれば、十分楽しめるくらいの株数が用意できそうですね。
定植。成長の観察。
本葉がチラ見えしたくらいで定植してしまいました。

これの他にもうひとつ、2株植えたプランターがあって、計5株です。この後つるが伸びてくる予定なので、つかまりやすくなるように、割り箸を立てておきます。あまり株元に近いところに刺すと根を傷めるので、斜めに刺すのがコツです。根が伸び始めてからだと同じく痛めてしまうので、支柱は植え付けと同時に刺しましょう。
本葉。
本葉が出てきました。しっかり黄蝉葉。斑もなく無地の葉っぱです。

蕾がつきました。
8月に入り、気温もグングン上がり(上がりすぎです。40度近い日が出てきました。)それとともに草丈もグングン伸びて、蕾がつき始めました。開花が待ち遠しいですな。
開花
開花しました。
8月14日です。2輪開いていました。が、大雨で花はよれよれ。。。
でも。綺麗な色です。
こちらは別に日に開いた花。きれいに開きました。団十郎らしい花です。
結実
種ができにくいと言われる団十郎ですが、なんとか膨らみ始めたものがありました。あまりこまめに人工授粉できていなかったので心配でしたが、なんとか来年も撒けそう。

受粉していない場合は花が萎れたあと数日で額の付け根辺りから茶色くなって落ちてしまいます。花が落ちても緑色のまま膨らみ始めたら、受粉ができていると思っていいでしょう。
その後10月23日、タネ初収穫。すっかり茶色くなりました。数日雨が続いていたので、念のため収穫後は殻に入ったまましばらく乾燥させることにしてみます。
