カントウタンポポの根伏せ

  • 2021年2月24日
  • 2021年9月26日
  • 山野草
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関東たんぽぽの植え替えをしたら、根っこをパキパキ折ってしまったので(おい。)その根を使って根伏せをしたいと思います。カントウタンポポはセイヨウタンポポと非常に交雑しやすいので、実生で増やすのはあまりお勧めしません。実生の場合はセイヨウタンポポや他のキク科の植物の花粉がつかない環境で人工授粉しないと、純粋なカントウタンポポを増やすのはなかなか難しいかも、と、おもいます。

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タンポポの根伏せに挑戦!

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切った根を洗う

まず、根伏せ用に収穫した根を、綺麗に洗います。今回は偶発的に折れてしまった根っこを使うので大きさも長さもバラバラですが、なるべく太いほうが成功しやすいと思います。

できる限り土を綺麗に洗い流して、他の準備が整うまで乾かないように水に浸けておきます。

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容器の準備/ティッシュの上に並べる。

今回は濡れティッシュの上で発芽させる方法でやってみようと思いますので、タッパーなど適当な容器を用意します。できるだけ透明なほうがいいですね。光が入らない容器では成功しにくい気がします。

熱湯で一度容器を消毒し、その中にティッシュを敷き詰めて、もう一度ティッシュがひたひたになるくらい熱湯をかけます。そのまますぐに蓋を閉めて冷めるまで待てば、容器の中は殆ど無菌状態。実際はタンポポにお根っこにいくらでも菌はついているので、100%無菌状態にはなりませんが、できるだけ少ないに越したことはありません。

熱湯で消毒
濡れティッシュ

 

容器がしっかり冷めたら、根っこを並べていきます。

。。。こんなに長くなくても大丈夫でしょう。笑 3cmあれば十分じゃないかと思います。たくさん増やしたかったら細切れにするといいですが、小さすぎると発芽まで体力が持たないのでほどほどにしてください。もしかしたら、細い根は長めのほうがいいかも。

 

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土にも植えてみた。

全部容器に入りきらなかったので、試しに土にも植えてみました。こちらは腰水、日陰で様子をみます。

 

切り口が少し出るくらいで植えてみました。

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蓋をして放置

並べ終わったら、直射日光の当たらない明るい日陰にしばらく置いておきます。強い植物なので、だいたいどんな季節でもできそうですが、真夏と真冬は避けるのが無難でしょうと思います。20度前後キープできていれば発芽してくれるのでは無いでしょうか。私の今回の環境は2月中旬ですが、2階のリビングなので20度を切ることはほぼなくなってきたくらいの時期です。

10日目、発芽!

なんと、たった10日で切り口から緑色のムニムニ(?) が出てきました!

さらにその翌日、

おぉ〜!のびてる!

成功じゃないですか?!?これは成功じゃないですか!特別大したことは何もしていないですが、大成功じゃないですか! こんなに簡単に成功しちゃっていいんでしょうか。タンポポの生命力に、ただただ驚くばかり。

まだ植え替えには早そうなので、もう少し葉っぱらしくなるまでこのまま育ててみますが、この様子だと、あっという間にいっちょまえのタンポポになりそうな予感。

13日目

他の根っこからも次々と発芽しています。

土に植えた方も、なんとか1本発芽。ですが、やっぱり濡れティッシュ密閉の方に比べると圧倒的に成績が劣ります。

やっとなんとか出てきた…という感じ。

 

16日目

葉っぱがしっかりしてきたものから、少しずつポットに上げていきます。土に馴染むまで数日間は腰水管理の方が良さそうですね。

 

最初から土にさしていた方も、だんだんタンポポらしい葉が出てきました。

 

まとめ

タンポポの根伏せは、難しいことは特になく、とっても簡単にできました。太いねじゃないとうまくいかないのかなと思ったりしましたが、そんなことはありません。ひげ根みたいな意図状の部分でさえなければ、かなりの確率で成功するようです。それでも、カビてしまったりすると失敗のリスクが高くなりますので、タッパーやティッシュなど、資材の消毒は必須でしょう。それ以外は基本放置で良さそうです。

タンポポというと、道端の雑草というイメージしかない方もいらっしゃるかもしれませんが、調べてみると意外品種も多く、中には目づらいしものもあったりするので、育てて増やしてみると、結構楽しいですよ。

増やす時はぜひ、交雑のリスクのない根伏せ、オススメです。

 

では。

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