こちら、2019年秋〜2020年春に栽培したグリーンサラダボールレタスです。このレタス、収穫後ほったらかしにしていたら花が咲いて種ができましたので、自家採種から種の保管、種まきの方法までをまとめておきます。普段なかなかスーパーとかでは見ない面白い形のレタスですが、味もちょっと苦くて柔らかくて、なんだか美味しい品種でなので、結構オススメですよ。
他の品種のレタスでもほぼ同じように栽培できると思いますが、自家採種できるのは、固定種のみですので気をつけてください。(品種の説明に 「F1」とか、「改良」という表記があったら自家採種はお勧めしません。種を取っても、親の性質を受け継がない可能性が高いです。)
採種と種の保管
キク科なので、種は綿毛になっています。わた部分をつまんで引っ張ると、ガクからスポッっと外せるので、飛んでいかないように綿毛をハサミで切って、蒔き時の秋まで冷蔵庫の野菜室で保管します。種の採種は、特に難しいことはありません、タンポポの種を取るのと同じ感覚です。


綿毛部分はいらないので、取り除いておきましょう。
このまま冷蔵庫の野菜室に入れておきます。
秋になったので種を蒔く。
ケースの用意、消毒
9月になりました。まだまだ暑い日も多いですが、だいぶ秋っぽさも感じられる季節です。そろそろ蒔かないと今年中に食べられなくなってしまうので、種まきを始めようと思います。(2020.09.07)
まず用意したのは蓋つきプラスチックケース。
これは100円ショップで買ったものですが、蓋のついてる透明なケースならなんでもいいです。これに一度熱湯をかけて消毒しておきます。蓋も一緒に消毒しておくほうがいいかもしれません。熱湯をかけた後は、自然に冷めるまで待ちます。
熱湯をかけた後は、自然に冷めるまで待ちます。
これで消毒は完了。
種を蒔く
ケースの消毒が終わったら、その中にティッシュを敷き詰めて、ひたひたになるくらい水を入れ、その上に種を並べて蓋をします。明るい日陰で発芽を待ちましょう。
発芽しないときは(休眠打破の方法)
もし、うまく発芽しない場合は、種が休眠している可能性があります。気温が高いとレタスの種は休眠して発芽しなくなってしまうので、休眠打破という作業が必要です。(眠眠打破じゃないよ。)
自家採種で冷蔵庫保管していた種であれば、休眠打破の作業は必要ないと思います。
- バットや皿などに濡れたティッシュを敷き、その上に種を並べる。
- その上にもう一度ティッシュをかけて霧吹きで水をかけ、乾かないようにラップをする。
- 冷蔵庫に入れて発根を待つ。
- 発根したら冷蔵庫から出し、土に植える。
発芽したらポットに植える。
発芽したら、ティッシュの上では根が下に潜れないので、育苗ポットなどに植え替えます。赤玉土と腐葉土を、目分量で7:3くらい。元肥にマグァンプK中粒を入れてみます。まだ発芽したばっかりで弱っちいので、丁寧に。ピンセットなどを使って、根を切らないようにゆっくり引き抜きます。
植えるときは、先に土二穴を開けておいて、その穴の中に根をスポッと入れ、周りから土をかぶせるるようにすると、根を傷めずに植えられます。
土に植えたら上から霧吹きをして、土を根に密着させます。根っこが短すぎて土の表面が乾いただけであっという間に干からびてしまうので、根が張るまで腰水にしました。
このまましっかり根付いて本葉が出てきたら、地植えでも、プランターでも、お好きなところに定植します。
以上がレタスの採種から種まきまでの流れです。参考になりますでしょうか。レタスを育てていて種ができた場合は、ぜひ、その種を育ててみてください。