トマトの自家採種!固定種おしゃれトマトの種を来年につなぐ。採種編2020

2020年に栽培したシマシマトマト2種、サンライズバンブルビーとストライプオブヨールを自家採種して、来年のための種を作ってみます。


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なぜ自家採種をするのか。

トマトに限らず固定種や古来種、在来種の野菜や植物であれば、種をとって翌年まで保管し、何年も繰り返し栽培することができます。
もちろん、苗を毎年買ってくるのだってノープロブレム。楽しみ方は人それぞれです。

でも、なんか、自分で種をつなぐって、ちょっと楽しくないですか。ワクワクしません?これはこれで、とても贅沢な楽しみ方だと思います。

しかも、自家採種によって同じ土地で繰り返しつないでいくことによって徐々にその土地にあった性質へと変化していくというメリットも。そうすると、栽培も容易になり、収量もアップする。だんだん自分の畑に野菜が馴染んできてくれるのです。そんな変化を感じられたら、ちょっと野菜と仲良くなれた気もしそうです。

私が自家採種をしようと決めたのは、この部分が大きいように思います。ただ、たくさん収穫したい、いっぱい食べたい、食費の節約のために、ということ以外に、植物と仲良くなれる喜びみたいなものが、自家採種にはあるような気がしています。

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自家採種の方法

固定種のトマトであれば、ミニでも中玉でも大玉でも、全部方法は一緒です。今回は代表として中玉トマトのストライプオブヨールにモデルをしてもらいます。

この子、こんな模様してしっかり固定種なんですよ。

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種を掻き出す。

まず、種を掻き出します。半分に切って、種の周りのぬるぬるごと、スプーンで掻き出します。あ、半分に切るときは縦に切っちゃダメですよ。横に半分です。(縦に切ると掻き出しにくいです。)

美味しそうでも、食べちゃダメですよ。我慢です。

こんな感じ。掻き出した後のトマトの外側は、ちょっと物足りないですが食べられますので、お料理にでも使いましょう↓

掻き出した残りかす。捨てないで、食べてね。

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常温で発酵させる。

種が掻き出せたら、ジップロックに入れて日の当たらない常温で2〜3日発酵させます。こうすることで、種がぬるぬるからはがれやすくなします。と、同時に、栄養が種に凝縮される…という話を聞きました。本当かどうかは知りません。

トマト 自家採種


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【洗浄⇨乾燥】

発酵が終わると、このようにシャバシャバになります。

こんな感じになったら、水で種の周りに残った果肉を全て洗い流します。

種を流しちゃわないように気をつけて。この時に、もし水に浮かぶ種があったら、それは未熟な種の可能性が高いので、弾いてしまいます。

 

こんな感じで、綺麗になりました。

濡れていると、種の周りのぬめぬめがいくら洗っても取れない!と思うかもしれませんが、産毛が濡れてヌメっているように感じるだけの可能性がありますので、洗いすぎて傷つけたりしないようにしましよう。心配な時は、一度ティッシュか何かで軽く吹いてみるといいです。

 

水分をふき取ると、産毛が生えているのがわかります。↓

洗い終わって水分を軽く拭き取ったら、バットか何かの上にティッシュを数枚敷いて。その上に重ならないように種を広げます。

この状態で、半日乾燥。風通しのいい場所で乾かします。

触って水分を感じなくなったら、ガーゼに軽く包んで、風通しのいい日陰にさらに数週間吊るして乾燥させます。お茶パックとかでも代用できるかもしれません。

品種が複数ある場合は、途中でどっちがどっちかわからなくならないようにしましょう。

保管

しっかり乾燥したようです。パラパラになりました。

しっかり乾燥したら、ジップロックなどチャック付きの保存袋に入れて、来年の蒔きどき(3月ごろ)まで保管します。保管場所は、冷蔵庫の野菜室がいいです。半年ほどなので家庭菜園で使用する分には常温でも問題ないと思いますが、少しでもいい状態で保存したい場合は、野菜室をお勧めします。スペースに余裕があればぜひ。

トマト 自家採種
このくらい採れれば十分ですね。

トマトの自家採種の方法は以上です。蒔きどきは、加温装置が用意できれば3月、用意できない場合は、直播きで気温が20度を超えた頃がいいと思います。

参考になれば幸いです。

では。

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