P.ridleyi 胞子体から育ててみる。リドレイ幼苗の育て方。

リドレイの胞子培養を、ちょっとズルして胞子体からスタートします。

ビカクシダはシダなので、他のシダ類と同じように胞子で繁殖します。植物らしからぬ特殊な繁殖方法です。胞子は、発芽するとまず前葉体というものが出てきて、その上で卵子が受精すると胞子体ができます。胞子体ができて初めてビカクシダ として成長する基盤が出来上がるんですね。前葉体の発生と胞子体の発生、この二つが最初の2大イベントなんですが、今回はそれらを完全に他人任せにして、「胞子体が発生した状態のもの」を購入しちゃったので、その成長過程を記録します。

幼苗の育て方も含めて、参考になれば。

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リドレイ胞子体の成長記録

こちら、購入した胞子体です。21年10月24日に届きました。細葉タイプのリドレイから採取した胞子だそうです。

 

2021.10.24

 

その後しばらくこのタッパーのまま様子を見たのですが、どうもこれ以上動きそうになかったので、少し小分けにすることに。

まとめ売りの安いプラカップにバーミキュライトを敷き詰めて、小さめの塊に分けて植え直して見ました。

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49日目

小分けにしたのが効いたようです。貯水葉的な形の葉っぱが広がり始めました。

2021.12.12

実生あるあるですが、やっぱり成長の早いのと遅いのがありますね。だいぶせっかちに成長してるのもあれば、あまり大きさをかえずにぐずぐずしてるのも。個性ですかね。

2021.12.12

 

あっっというまに窮屈そうなので、↑の写真を撮った2日後に、2回目のスペーシング。

 

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74日目

その後もう何回かスペーシングを繰り返し、こんな感じになりました。

手前の小さいカップの中にも、それぞれ十数匹はいっています。

成長するに従って圧迫される置き場所。この中のどのくらいが最後まで成長するのかわかりませんが、なかなか大変な事態が予想されます。

 

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82日目

一番成長の早いのを、一人部屋に移して少し水苔をこんもり盛ってやったら、チビなりにしっかり包み込もうとしています。貯水葉が丸まってきました。ビカクシダ 感出てきましたね。

2022.01.14
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95日目

一番成長の早いものは、貯水葉に葉脈のボコボコがうっすら確認できるようになって来ました。ここまでくるとちょっと安心ですかね。

2022.01.27

 

こっちは、一番成長の遅い集団…。なにが違うんでしょうね。↓

2022.01.27

 

平均的な速度で成長しているのは、このあたりですね↓

2022.01.27
2022.01.27

 

119日目

成長が一番早いのと、一番遅いのの比較です。

 

差、ありすぎじゃないですか。

 

 

どうやら、根の張り具合によって、成長速度が大きく変わってくる様です。

 

143日目

 

早い子。もうすっかり一人前な顔してますが、独り立ちはまだちょっと早そう。

 

 

カップの蓋に穴を開けて、徐々に外気の湿度に慣らし始めます。

 

149日目

 

プレステラに植え替えました。外気デビューです。

 

 

現存の一番古い貯水葉は葉先から枯れ込んできました。新しいのは元気そうですね。しばらくは、まめに霧吹きして急激な湿度低下にならないように気をつけます。

198日目

 

外気に順応させてしばらく経ちました。高湿度環境で出た葉は、慣らす段階で多少痛みますが、そのあと出てくる葉はとても綺麗です。

 

 

胞子葉が待ち遠しい。

220日目。

去年の10月から始めて、本日6月1日。気づけばあっという間に半年以上。

 

随分立派になったと思いいませんか! 胞子葉こそまだですが、どこからどう見てもリドレイです。

 

貯水用のボコボコもいい感じ。

 

273日目

ついに胞子葉が生えました。

まだ出てきたばかりですが、それでも細葉らしい感じがわかります。

しかし、やっぱりなかなかの長期戦ですね。一人前になるのは来年でしょうか。

308日目。

もうじき1年経つようです。

300日を経過して、細葉らしい胞子葉がはっきりしてきました。

 

胞子嚢パッチっぽいのもついてますが、さすがにこのサイズで胞子はつけないでしょう…

まだまだつづく。。。

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