エレファントティスの胞子を手に入れました。
エレファントティスといえば、ビカクシダの中でも大型の部類に入ります。
うまくいって大きくなったらどうやって管理するんだっていうのは、私も一瞬考えました。考えましたが、その頃には私の家も大きくなっているはずなんです。という想定で進めます。希望的観測です。希望は大事です。
おおきくなぁれ〜。
- 和名: ビカクシダ・エレファントティス(コウモリラン)
- 学名: Platycerium elephantotis
- 分類: ウラボシ科/ビカクシダ属
- 原産地: アフリカ
- 交配: 原種
- 花期: シダなので咲きません。
- 耐寒性: 弱め。室内でも暖かいところに。最低15度以上だと安心です。
- 耐暑性: 暑いのは特に問題ないかと。蒸れに弱いので昼間の水やりは注意です。
- 日照: 大好きです。真夏の直射は避けた方がいいかも。
- 結実性: 胞子ができます。
- おすすめの置き場所: 冬は屋内の明るい場所。成長期は日に当てる。
胞子蒔き
2020年4月8日です。

こちら、胞子です。
いっぱい入ってるように見えるでしょ。でもね、これうえはんぶんのもはもはしたのは 胞子じゃないです。
胞子も付着してるはずなので大切にしますが、モハモハ自体は胞子じゃないと思います。
下に溜まってるつぶつぶが胞子ですね。
なかなか大きくなるまで育てるのは難しいと聞きますが、やってみましょう。
土はピートモスを使います。PH調整済みのものです。
熱湯をかけて消毒。自然に冷めるまでまちます。

後はもう、適当に胞子をパラパラふりかけるだけです。
静電気でくっついたり吹っ飛んだり、なかなか扱いが難しいので、私はステンレスの薬さじを使いました。
その後の置き場所は、27度設定の水槽温室(最高27.5度、最低24度くらい、ビオルックス4本)に1鉢、室内常温プラケースに1鉢。
アフリカ原産なので、多少明るくても出るんじゃないかと思うんですが、育成灯の下で出るのかどうか気になったので、実験です。


発芽まで1ヶ月はかかるようです。気長に待ちます。
カビ。
水槽温室で管理していた方ですが、カビが生えてしまいました。発芽まではなるべく密閉された環境の方が良さそうです。

育成等に含まれている紫外線が、カビの抑制にもなるのかなと思ってましたが、そうでもなかったようです。
プラケースで常温管理している方はまだ大丈夫そうなので、引き続き観察します。
緑化確認!発芽です。
常温管理の方で変化がありました!緑色になってます。
やりました。第一段階突破。(まだまだ先長いぞ。)


苔のように見えますが、熱湯消毒〜密閉管理で、この短い間では苔の生える要因はないはずなので、ビカクシダだと思います。
よかった~。
まだ全然気は抜けませんけどね。これからです。これから。
増えてきた

だいぶ増えてきました。
密集してきたので…
かなり密集してきたので、小さい島に分けて植え直しました。今のところ元気そうですが、まだまだ前葉体。

アオコが‼︎
ちょっと目を話していたら、なんか、なんだろうこれ、アオコっていうんでしょうか、カビとも苔ともつかないヘドロみたいなものが大発生していました。梅雨も明けて急に気温が上がったからでしょうか。


幸い、表面だけで下の方の土は無傷だったので、ピンセットで取り除きました。前葉体のみんなは一応元気そうなので、ひとまず大丈夫かな…。
発芽前からずっと同じ水位の腰水だったので、水位を浅くしてみました。胞子体が出てきたらケースの蓋を外すつもりですが、まだしばらく蓋はしたままで様子みます。
胞子体発生!
ちょっとずつですが、胞子体が出てきました!思ったより時間かかりました。大発生した緑色のヘドロは、完全には除去できていませんが、ちまちまとりつつ、時々蓋を開けて喚起するようにしています。締め忘れに注意です。

11月1日です↓ じわじわ大きくなっています。だんだんそれっぽくなってきた。かな。。。

植え替え
11月4日、初めての植え替え。

エレファントティスの後にマダガスカリエンセも胞子を蒔いていたのですが、そっちで使ったバーミキュライトが以外と調子良さそうだったので、こっちもこのタイミングでバーミキュライトに変更。吉と出るか、凶と出るか。
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植え替え組は水槽温室にお引越し。残りの前葉体は引き続き同じ管理を続けます。
まさかの、胞子体全滅 2020.12.06
やってしまった。たった一度水を切らしてしまっただけで、植え替えた胞子体が全滅してしまいました。完全なる不注意。不注意以外の何物でもありません。この時期に水を切らすなんでありえない。ショックすぎて写真撮ってません。しかし、まだ前葉体のまま冬を越しているのがいるので、彼らにかけようと思います。
ちっさい変な虫がたくさん湧いたので終了。
その後、2021年3月。ピートモスの上を変な小さいちょこまかした虫が大量に這い回るようになったので、今回は失敗ということで終了いたしました。胞子培養にピートモスを使うのは、なかなか衛生的に保つのが難しい、ということがよくわかった挑戦となりました。失敗は成功のもと。次回頑張ります。