ピレアグロボーサ(露鏡)の増やし方としては、挿し木(土に差す方法)が一般的ですが、今回は試験的に水挿しで発根させてみます。なぜわざわざ水に?と思うかもしれませんが、ピレアグロボーサというのは、見た目の多肉ムチムチ感の割に、水きれに弱い性質を持っているようなんです。それに、ハンギング系シャビー観葉植物として不動の地位を確立しているピレア・グラウカの仲間なら水挿しでいけるはず!
もし成功すれば、土を乾かしてしまって失敗というリスクを回避することができます。
ということで、物は試し、やってみましょう!
水差しの手順
手順と言っても、難しいことはありません。親株から枝を少しもらってきて下の方の葉を落とし、水につけて発根を待つだけです。
こちらが親株。あったかい時期は屋外の半日陰で管理しています。
枝はどこから切っても大丈夫です。見た目重視で、飛び出してたり、長すぎたりするところを、親株の形を整える感覚で切るといいと思います。短いよりは長い方が使いやすいですね。
あ、枝を切るときは、ハサミの消毒を忘れずに!火であぶると刃こぼれしやすくなるので、殺菌剤がオススメです。
枝が用意できたら水に挿します。

こんな感じ。長い枝が取れた場合は問題ないですが、短くて瓶に入れにくい時は、上の写真のように割り箸を瓶の内径の長さに切ってつっかえ棒のようにすると仕切りができてうまく立てられます。
10日後、発根
水に挿してから約10日、小さい根が出てきました!成功です!節のところから出てくるんだとばかり思っていたけど、切り口のキワキワのところから出てきました。ここまで発根してしまえば、あとは土に挿して数日水を切らさなければしっかり根付くとおもいます。
まとめ!めっちゃ簡単に発根したからみんなやるといいよ。
ピレアグロボーサの挿し木は、乾いた土の上に置いておくようないわゆる多肉植物の挿し木方法ではなく、発根まで乾かさない管理が必要ということのようです。というよりも、切って水につけておくだけで特に何もせずとも発根します。驚くほど簡単でした。発根促進剤などの薬品類も一切使用していません。
この感じだとおそらく、土に挿しても問題なく成功すると思いますが、その場合もやはり、発根するまで水を切らさない方がいいでしょう。見た目以上に水好きな植物ということです。情報が少なくてハードルのたかそうなピレアグロボーサの挿し木ですが、実はものすごく簡単にできました、というお話でした。
もっと紆余曲折あるかと思ったんですが、思いの外すんなりいってしまって、簡素な記事となりました。が、そのくらい手軽にできるということですので、ぜひ試してみてください。
では!