以前手に入れたセファロタスが、だいぶうちの環境に馴染んできたので、葉挿しで増やしてみようと思います。今回初挑戦ですが、比較的簡単。らしい。

セファロタスは、ネペンテスと違って葉っぱが二種類あります。普通葉の先に補虫葉をつけるのではなく、補虫葉は補虫葉、普通葉は普通葉で別々に生えてきます。↓の写真を見ていただくとわかりやすいですが、手前に大口を開けているのが補虫葉(言われなくてもですね)、その奥に生えている平べったいのが普通葉です。
どちらを使っても葉挿しはできるみたいですが、もったいないので普通は補虫葉は使わないみたい。たぶん、補虫葉だと刺しにくいということもあるのかなと思います。とにかく、わざわざ補虫葉でやるメリットないよねー、ということですね。
葉挿しの手順
植え込み材の準備
まず、葉っぱを取る前に、植え込み材の準備。
今回は水苔を使うので、あらかじめしっかりと吸水させておきます。一般的に一晩つけると言われていますが、水を張ったボウルに水苔を入れてモミモミすると結構短時間で吸水するので、それで十分なんじゃないかと個人的には思ってますがどうなんでしょうね。今のところ問題はないです。
しっかり水を吸ったら固く絞ってフカフカにします。
そして、それをさらに熱湯消毒します。沸騰したお湯を上からかけるだけ。
私はいつも、ポットの消毒も兼ねて、ポットに詰めた状態で熱湯をかけていますが、別々にやって全く問題ありません。この後自然に冷ましたらもう一度絞らないといけないので、どっちでもいいです。
冷めた水苔をもう一度固く絞ってポットに詰めなおしたら。植え込み材の準備は完了。
葉っぱを刺す
準備ができたら葉っぱを刺します。セファロタスの普通葉は、つまんで下に引き下げるようにすると、簡単にペリッと剥がれます。ハサミで切るよりも、この方法の方が成功しやすいようです。雑菌の入る心配も少ないしね。
葉っぱが取れたら、後は先ほど用意した水苔につき刺すだけ。超簡単。

こんな感じ。ここまでできたら、後は腰水管理で乾かさないように発根するまでひたすら待ち続けます。水さえ切らさなければ、ほったらかしでOK
葉挿しの成長過程
【2020.04.18】
葉挿しをしたのが2020年3月31日でした。その後4月18日、試しにそっと引き抜いてみると、うまく発根したようで白い根がちょろちょろと出始めていました。
試しに引き抜くときは、根を痛めないように細心の注意を払ってください。根気のある人は、引き抜かずに地上部が出てくるまで待った方が確実です。
【2020.06.02】
地上部が出てきました。
【2020.06.28】
セファロタスらしくなってきましたね。小さいなりに、しっかり補虫葉もつけています。
【2020.08.09】
補虫葉も増えてきて、しっかりセファロタスになりました。ここまでくるのに4ヶ月。結構かかります。でもこのくらいしっかりしてくれば安心です。そろそろ植え替えようか。
【2020.08.22】植え替え
だいぶ成長してきたのと、水苔が弱ってきたので、一株ずつに植え替えます。

水につけながら、優しく古い水苔を外していきます。根を傷つけると生育が悪くなるので、気をつけます。
水苔を外してたら、思ってたより根っこ少なくてちょっと焦りました。早かったか…?
ま、もう抜いちゃったので植え替えるしかありません。根を包み込むよいうに、そっと新しい水苔を巻きます。水苔は熱湯で消毒して、しっかり絞ったものです。
そのまま鉢に植え付ければ完成! 鉢の半分くらいまで水苔を詰めて、根を水苔で包んだセファロタスを中心に置き、その周りを埋めるように残りの水苔を詰めていくと綺麗に植え付けられます。少し盛り上がるくらいこんもりさせると、通気性もよくなるし補虫葉が増えてきた時に座りがよくなります。
まだまだ小さいので、しばらくは水を切らさないように腰水管理。水槽温室の中にいれてビオルックス4本とペルチェ素子にPCファンをつけた簡易クーラー2台で冷却。蛍光灯から出る熱もありながら、夏真っ盛りの8月で30度ちょい超えをなんとかキープしています。
その後・・・
この2ヶ月後、手前の彼が驚きの成長を遂げることになります↓
今年(2020年)の前半に葉挿ししたセファロタスが、順調に成長しています。 [sitecard subtitle=関連記事 url=https://oniwa-ni-wa.com/2020/08/09/cephalotus-hazas[…]